普通の人こそストレングスファインダーを受けてほしい
ストレングスファインダーという診断テストをご存じでしょうか。
私も存在自体はだいぶ前から知っており気になってはいたのですが、ようやく受検の機会を得ることができました。
ストレングスファインダーはまずWebでテストを受けるのですが、下記の書籍を購入し、受験コードを得なくてはなりません。
ですから、実質1,944円の受検料がかかります。だからなかなか受検に踏み出せなかったんですね。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
- 作者: トム・ラス,古屋博子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/04/13
- メディア: 単行本
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無料の適性検査はたくさん受けてきましたが、結局のところ、それをどうしたらいいのかわからないというのが課題でした。おもしろいから受けてみるけど、なんとなく「あーこれは合ってるかも。ここは違うかな」と思って終わり、というのが常でした。
ストレングスファインダーは有料ということもあって、解説やとるべき行動リストが充実しています。
私の強みの上位5つはこちら。
1.着想
2.内省
3.収集心
4.指令性
5.適応性
人と違うアイデアを考えたい、自分ひとりの時間を大切にする、はまったら情報を集めまくる・・・など、自分の性格が見事に表れています。
この診断結果の中で特に充実しているのが、「どういった行動をとるべきか」が書かれている行動計画ツール。受けたはいいもののなんとなくふ~んで終わる、ということが防げます。
適性検査としての充実度もそうなのですが、私がストレングスファインダーをおすすめしたいと思う理由はその基本思想にあります。
ストレングスファインダーの基本思想とは、
「人にはそれぞれの強みがあり、その強みを生かしていくことが良い生き方である」
というものです。つまり、弱みを無理に克服しようとするよりも、強みを生かしていくほうがいいという考え方です。自分が弱い部分は別の強い誰かに補ってもらえればいいということを力強く言ってくれています。
人には個性があること、人々が個性を生かしながら社会が成り立っていることについては誰もがわかっていることだと思います。その一方で、社会的望ましさと何者かにならなければという気持ちからはなかなか逃れられません。
だからこそ、初対面の人とうまく話せなくて悩んだりもするし、得意でもない英語を習得しなければならないのではないかという思いに駆られたりもする。
私は内向性・外向性については内向性が強く出ることが多いのですが、そんなときに「あなたに向いている職業は プログラマー・小説家・研究者 です」なんて言われても、いやいや内向的だけどなれねーしと思ってしまいます。
ストレングスファインダーはそうした「何になったほうがいい」ということはあまり示してくれません。代わりに、現実との折り合いのつけ方を教えてくれるんです。
それでお金を稼げるほど尖った強みのない人ほどこのストレングスファインダーを受けた方がいいんです。日々の仕事の中でも自分らしさを出し、幸せに生きるためのヒントがここにあります。
この仕事を続けるべきか辞めるべきかという悩みを持っている人は、今の仕事の中でも工夫できる点を見つけられるようになりますし、劣等感を持って生きている人は少しはそれが軽減されるでしょう。
小説家にも研究者にもなれない(しなる気もない)けど、文章で考えをまとめるのは人より得意だからその手の仕事を積極的に引き受けていこう、と前向きな考え方ができるようになります。
人と比べるなと言われたからって比べなくなるものではありませんが、どう自分の強みを生かせるだろうか?という発想に切り替えていくことで、ネガティブな気分から解放されます。
ちなみに周囲の人にもストレングスファインダーを受けてもらうことで、これまで分かり合えないと思っていた人が違う強みを持った人に変わります。さらには、自分の弱い部分を補ってくれる人という風に見方を変えることも可能です。
本には『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』というタイトルがついていますが、まさに自分にはなんの才能も持ち合わせていないと思っている人にこそ受けてほしいテストです。