余談ですが、

日々の記録や思いついたことを書いています。

他人の人生に思いを馳せる

この三連休、誰と会うこともなく一人で過ごしました。

昨日は少し遠出してみようと思いたち、自転車で1時間半ほどの距離にある大きめの神社を訪れてみることに。

七五三に来た親子連れと、挙式を上げる新郎新婦とその親族で神社は賑わっています。

境内をぶらついていると、絵馬を掛けるアレ(なんて言う名前なんだろう)が目に入ったので、近づいてじっくり見てみました。安産祈願や子供に関する内容の絵馬が多いので、きっとそういうことにご利益のある神社なんでしょう。

とはいえ、そこそこ知名度のある神社なので、よく見てみるといろんな種類の願いが掛かっています*1

  • FX取引で必勝  借金完済
  • 脳腫瘍が治りますように。そして留年せず医師国家試験に合格しますように
  • 最前でけいちゃんにファンサもらえますように
  • テストの時、インフルエンザにかかりませんように 

書いた人には失礼かもしれませんが、すごくおもしろい。

考えてみれば、たとえ親しい相手であっても、その人が本当に願っていることは知らないように思います。「週末何が食べたいか?」とか「ボーナスが出たら何を買うか?」、「芸能人と付き合うとしたら誰か」みたいなごくごく日常に近い話や夢想に近い願望トークをすることはあっても、お金を払ってまで届けたい切実な個人の願い(悩み)はあまり聞くことがありません。

薄い板に書かれたどこの誰ともわからない人の書いた願望だけれど、人に読まれることを意識していないその言葉は、読むだけでなんとなくその人の人生が立体的に浮かび上がってきます。

気持ちがしんどくなったときは、こうやって絵馬を眺めて人生の多様さを感じてみるのもいいかもなあと思いました。

*1:内容は一部フェイクを入れています。